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11月号
コーヒー講座
太郎、コーヒー栽培に再び目覚める-2
   
▲新しいの管理人
ファビアンガルシア

▲サザ農園内

▲カフェ・アンビエンテ・デ・カウカのメンバーと

▲エクステンショニスタ(指導員)

▲森林樹木を確保

▲浄化槽をうめて、排水浄化

▲看板を設置

▲コミュニケーション

▲ゴミ分別

▲2009年11月、認証されました!

















 

コーヒー太郎からの手紙
『太郎、コーヒー栽培に再び目覚める-2

レインフォレストアライアンス認証への道のり

前回のあらすじ+α

97年に開園した、コロンビア、カウカ県ティンピオ村のサザ農園。
海抜標高1700m〜1800m、広さ5ha、屋根乾燥所と湿式精製所に住居を備えたサザコーヒー直営農場なのですが・・・

当初は治安の悪さでなかなか入国できず2000年にやっと農園への立ち入りが許された時には、コーヒーはゲリラが収穫して行った後、コーヒーのかわりに何故かネギが干してあり・・・。

そして2008年、目の届かない間に、頼りにしていた農園管理人は消え、給料未払い問題が発覚、農園の所有権をめぐる裁判にまで発展していました。植えたはずのコーヒーはこちらの指示とは全く違う、日本では好まれない品種でした。
さらに肥料の価格は1年で6倍に高騰、農園の労働者は副業を持つ始末。

そんな状態だったサザ農園を立て直すため、コーヒー太郎は『自然環境にやさしく、農民と、消費者にもやさしい、おいしいコーヒーをつくりたい!』という目標を掲げました。
管理人も労働者との関係改善のために、信頼できるコロンビア人を採用し、帳簿は最低でも年3回出張して管理、就業規則や肥料・薬品の管理なども、なんらかの策を講じて徹底しようと動き始めました。

サザ農園の仲間とともに、新たなるスタートを切ったコーヒー太郎。
今回は『農園の豆についての話』のはずでしたが、やっぱりもう少し、農園立て直しの詳細を話したいと思います。
前回も少しふれた、サザ農園の新たなとりくみのひとつ『レインフォレスト・アライアンス認証』について、お話ししましょう。


レインフォレスト・アライアンス認証とは?

そんなわけで、いろいろあったサザ農園でした。
とくに、コーヒーの採れる国というのは貧しい国で、平和でそこそこ豊かな日本人のルールは通用しません。
きちんとルールを作ってなんとかしないといけないと思い、農園全体を成り立たせるためのルールをいろいろ模索した結果・・・必要と思ったものが「レインフォレスト・アライアンス認証」を取ることでした。

「レインフォレスト・アライアンス認証」とはどいうものか?
それは、「サステナブルコーヒー」の中のひとつで、『継続的に同じ品質のコーヒーを提供しているということ』を認証するものです。
もうすこし具体的に言うと、自然環境に配慮した状態を継続し(質的量的に自然環境を守る)、流通経済的にコーヒーを継続的に提供している(働く人の生活まで含めた「環境」が整備されている)農園を認証するものです。

レインフォレスト・アライアンスの活動詳細

持続的農業・・・コーヒーについて


認証ノルマはきびしい

サザ農園は、費用をできるだけかけずに、コロンビア農協の助けをかりて、地元のグループと一緒に認証をとることにしました。
そのグループは「レインフォレスト・アライアンス認証」を目指す、近所の農園の人たちと一緒の『カフェ・アンビエンテ・デ・カウカ(=カウカ県のコーヒー環境)』というグループです。
(認証検査員は本部のコスタリカから来るため、農園単位で認証をとるには費用がかかりすぎて無理なのです。)

しかし、近所のほとんどの農園は「レインフォレスト・アライアンス認証」を受ける基準をクリアできておらず、調べてみたら、井戸の中に洗剤と汚水を垂れながしにしたり、賃金未払いで最低賃金の条件を満たしていなかったり・・・という状態でした。

認証を得るには、認証合格ノルマの80%を、グループ全員がクリアしなければなりません。

レインフォーレストアライアンスのノルマとは、以下のようなものです。

●自然環境に配慮
 ☆森林樹木の確保
  量的、質的な樹木種類の確保 
 ☆水質汚染の防止
  生活排水や精製排水の浄化の義務 
 ☆ゴミ問題
  ゴミ分別およびゴミの散乱放置の禁止
  ゴミ捨てないでください」など看板設置

●農民の生活向上
 ☆環境安全
  危険(薬品・穴・水場など)生活圏から隔離・柵の制作 
  危険物や情報の提示義務
  怪我や病気に対して設備・保険などの整備 
  職場ルールの明確な表示の義務 
 ☆最低賃金給料保証
  誰も守っていない最低賃金の支払い 
  ボーナスの支給・福利厚生 
  日当及び支払い条件の表示義務  
 ☆帳面付け
  全ての売り買いデータを記載義務
 ☆看板
  全ての農園所有施設や道具に看板の義務 
 ☆コミニケーション
  隣人と情報の共有、あいさつ。
  農業指導員と施肥・投薬などのデーターの記録管理。


僕たちの取り組み

FNC(Federacio´n Nacional de Cafeteros de Colombia)の黄色いユニフォームを着た「エクステンショニスタ」(取り組み農業指導員)の指導の下、『カフェ・アンビエンテ・デ・カウカ』のメンバーはレインフォレストアライアンスのノルマをひとつずつクリアしてゆきました。

●量的質的な樹木種類の確保を行い、農園の自然を守りました

●全ての農園所有施設や道具に看板表示を義務づけました

●ポリバケツのような浄化槽を地中に埋め込み、生活排水や精製排水を浄化してから流すようにしました。

●ゴミの分別をし、散乱放置を禁止しました

●農民(労働者)の生活向上と安全な環境に配慮し、次のことをおこないました。
☆危険(薬品・穴・水場など)生活圏から隔離・柵の制作 
☆街灯の整備  
☆危険物や情報の提示義務
☆怪我や病気に対して設備・保険などの整備 
☆職場ルールの明確な表示の義務

●最低賃金給料を保証しました
☆誰も守っていない最低賃金の支払い 
☆ボーナスの支給・福利厚生 
☆日当及び支払い条件の表示義務

●帳面付けを義務づけました
☆全ての売り買いデータを記載する

●コミュニケーション
☆隣人と情報の共有、あいさつ
☆農業指導員と施肥・投薬などのデーターの記録管理

●コミュニケーション
☆隣人と情報の共有、あいさつ
☆農業指導員と施肥・投薬などのデーターの記録管理
(開花状況と肥料のコントロールを記録)


レインフォレスト・アライアンス認証!そして・・・


2009年9月の段階では、全農園が環境継続プログラムについては80パーセント以上を達成しましたが、まだ4つの農園で現行の最低賃金を払えず、認証されませんでした。(この時点でサザ農園は92点獲得。ノルマをクリア!)

そして2009年11月!
とうとうやりました!ついに全ての農園がノルマを80パーセント以上達成したのです。
こうしてサザ農園は、レインフォレスとアライアンス認証を取ることができたのです。

今回の取り組みでコーヒー太郎がわかったこと。
それは、お金のことを考えると、農業はリスクも大きいのだということ。
でも、こうして認証されたコーヒーは市場でもその品質評価されて、一般のコーヒーより10パーセント高値で取引されます。

また、最初はレインフォレストアライアンスの認証を受けるためのノルマにすぎなかったものも、それを果たそうとしたことによって、地域のコミュニケーションをとる必要に迫られるので、結果品質の向上に向かう、ということも分かりました。

ひとつの目的に向かって取り組んで行く事で、家族が増えたような気持ちになり、友達も増え、仕事も楽しくなりました。
今回、助けて頂いたみなさん、いっしょにがんばってくれたみなさん、ありがとう。
僕にがんばる場をくれた父よ、ありがとう。
コーヒーの師匠であるモレノ博士、ありがとう!
そしていつもサザコーヒーの豆を楽しみに待っていてくださるみなさん、ありがとうございます!

今後もより美味しいコーヒーをみなさまにお届けできるように、サザ農園とコーヒー太郎はがんばります!

レインフォレスト・アライアンスHP
http://www.rainforest-alliance.org/

FNCのHP
http://www.cafedecolombia.com/




 

発行人:サザコーヒーWeb店長 鈴木太郎
監修:T.Suzuki / A.Yamada /編集:R.Oba


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